今回の対談のお相手は、「コイズミ照明株式会社」西日本営業本部 西日本LCR統括 統括室長の大八木康之さんと、同じく近畿営業部 姫路営業所所長の久馬広之さんです。
LED照明をはじめ、住宅、店舗、屋外用など多岐に渡る照明と、エコ照明など、時代が求める照明を提供されている「コイズミ照明株式会社」。照明器具・装置を開発するだけでなく、空間ごとに求められるニーズに応え、快適で、感動のある"あかり文化をプロデュース"されるお二人に、照明業界の現況と今後の展望についてお話いただきました。特に東日本大震災後のLED照明の普及については、人と地球に優しい空間づくりにこだわるフジワラとしても要注目の情報。あかりのプロによる大変貴重なご意見を頂戴しました。

空間づくりのなかでの光のあり方

木原 重明

木原
コイズミ照明さんでは「あかり文化創造企業へ」というテーマのもと、住宅、店舗・施設、光を必要とするすべての空間に、光による快適性を提案されていますよね。光で空間をよりよく見せるということは、当社でもプランニングのポイントとして挙げていますが、なかでも新世代照明の光源として普及が進むLEDは注目株です。コイズミ照明さんは非常にLED照明のラインアップを充実させておられますが…。
大八木
LEDの新しい時代が来ていると認識しています。もはやLEDは白熱灯の代わりでなく、蛍光灯の代替品でもありません。当社の「cledyシリーズ」では、LED光源ならではの可能性を追求し、明るさ、価格、グレア、色温度や演色性といった光の質など、あらゆる面において従来の光源や照明器具に置き換えて遜色なものを開発しています。具体的には従来のLEDのちらつきや粒感をなくし、自然光や白熱光源のように自然で違和感のない、広がりのある均一な光をつくることを意識しています。
木原
業界全体としては、まだ意匠的なLED商品が少なく感じます。
大八木
機能と演出、そのバランスが非常に大事ですね。木原さんがおっしゃる通り、単なる光源だけでなく、演出のための光の役割。そういう意味では昔のLPレコードが未だ残っているように、文化や嗜好というなかで白熱灯も残っていくと思います。白熱灯のフィラメントが燃えている姿は温かみがあるからと白熱灯贔屓の方もおられます。当社では時代の流れを先読みしながらも偏ることなく、空間を利用される方のニーズやお好みに合わせたさまざまな光のあり方を提案していきたいと考えています。


LED照明の時代が来た

大八木 康之さん

木原
震災でお客様の「節電」への関心が高まるなか、LEDは目を見張るばかりの普及を遂げています。復興需要と電力不足報道により、LED照明が社会から求められ、需要に加速がついた。私自身、震災前からマンションの廊下や共有部分など、メンテナンスしにくい空間は優先的にLED照明をオススメしていましたが、最近では住空間の居室の主照明にもLEDをご希望されるお客様が増えてきています。いよいよ主照明までもLED化しているという流れがあります。
大八木
国内照明のオールLED化により、日本の電力総消費量の約8~10%が節電できると試算されています。白熱電球や小型電球の消費電力(W)に相当する明るさ(ルーメン)の値、消費電力あたりの光の量1ワット=ルーメンパワー(w/lp)の対比がなされるようになりました。蛍光灯に追いついたハイパワーなものが出揃ってきています。LEDのバラつきがなくなったことも導入箇所が増えている要因ではないでしょうか。
木原
価格もかなり下がってきていて、LED電球の敷居が下がったように思います。少し予算を追加すれば、手に届く商品が増えてきました。
大八木
メリット・デメリットがあったLEDにおいて、価格、性能、エネルギーなど、一気に諸条件が揃い、一気に普及し始めた。2012年にはタイミングと条件がすべて出揃ったと思います。

人と暮らしにフィットする新しいLED照明を提案

久馬 広之さん

木原
照明におけるアナログからデジタル化が進んでいます。LED照明でも、デジタル制御電源の採用事例が増えてきていますよね。調光機能内蔵の高精度・高効率LED照明では、色や温度、さらには照度、明るさの量もコントロールできるものがあるとか。
大八木
より生活にマッチするということでは、例えば、朝起きたときとは白い光、夜はオレンジの光など、ひとつの照明器具で寒色から暖色まで調光できるLEDがあります。朝は脳を活性する白い光で目を覚まさせ、ゆっくり食事をする夜の団欒の時間は明るさを抑えたオレンジ色の光に。光の変化により生活リズムを整えながら、余分な明るさも抑えることができるんですね。
木原
調光はまだ贅沢な機能という印象がありますね。価格が落ち着いてきて、手ごろなものになれば、利用者が増えてくるでしょうし、ホテルやショップなど、先進的な快適空間でそのような照明を見て、素晴らしさを体感することで、家のなかにも取り入れたいと思うお客様も増えてくると思います。
久馬
たしかに店舗やホテルで流行ったものが、何年後かに住宅に流れてくるという傾向はあります。木原さんがおっしゃったようにお客様の値ごろ感はもちろん、設計士、プランナーのニーズやご意見を商品開発に反映させるマーケティング的側面から開発に携わっています。
木原
私の意見としては、外部照明でLEDの高機能化をお願いしたいですね。虫がつきにくい光源であるLEDは外部照明に最適です。室内に比べ、メンテナンスしにくい場所でもあります。
大八木
LED電球には物理的な制約がいろいろありますが、技術の進化は早いので、課題もクリアされ、より使い易くなっていくことでしょう。当社もカタログの5~6千アイテムのうちの2千アイテムがやっとLED照明になりました。これが半数を占めるようにまでなれば、さらに機能面のすぐれたものも出てくると思います。生活のなかのすべてとつながるリンク部分も大事です。将来的にはホームコントロールスタイルに間違いなくなるでしょう。アメリカやヨーロッパではすでに開発・実施されている例もあります。快適や利便性はいろいろな業界からアイデアが集まってくるので、まだまだ進化する余地はあると思いますね。

ハイパワーなLEDを数多く取り揃えるコイズミ照明。ハイパワーなLEDダウンライトで30度以上の遮光角を取っている機種など、照明をプランニングしやすい商品が多い


人と暮らしにフィットする新しいLED照明を提案

久馬
フジワラさまはお客様に接されるときに、さまざまな意見や課題点を聞いてきてくださりますので、その課題をクリアし、さらに進化したいいものを開発したいと思います。またエンドユーザーやプロのユーザーさんと強い絆をお持ちなので、決定率が高く、メーカーとしてとてもありがたいです。新しいご提案をタイムリーかつ確実にお客様に伝えていただくとともに、毎年、弊社商品の売上に貢献いただき、感謝しております。
木原
照明会社が数ある中、コイズミ照明さんの商品は多種多様にそろうのでお客様にお薦めやすいですね。各メーカーは得意・不得意が必ずあるものですが、御社は全てが平均以上の優秀点で、デザイン・機能・価格のバランスが取れている。また「住宅向けLED照明デジタルブック」などの情報ツールはもちろん、ネットの検索の仕方、在庫の確認が可能なこともありがたいです。私たち末端の販売スタッフまで在庫状況を確認できる権利を与えていただいているのは高ポイントですよ。お客様へのレスポンスの速さは営業マンにとって非常に大事ですからね。
久馬
協力させていただける部分は全身全力で(笑)、と思っております。
木原
カタログ類の充実もコイズミ照明さんがずば抜けていますね。WEB主流で紙のカタログは必要なしとお考えのメーカーさんも増えていますが、現場にWEBで情報が伝えられる環境が完備されているとは限らないですからね。瞬間的に現場で決定することも多いのでカタログでごらんいただくのが、一番早い。コイズミ照明さんは薄いカタログや小冊子などもいろいろ出しておられますね。
大八木
商品の開発スパンが非常に短いので、総合カタログに追加し、どんどん出していく必要があるのです。半年や3ヶ月ごとに1回、開発し出来た商品を寝かせておくのではなく、市場の要求に応じてタイムリーに売っていこうという戦略です。
木原
ピンポイントでタイミングがあうお客様はそれらのカタログをご覧になられ、即決されますね。あとさらに決定率をあげるためには、いい商品をいかに安くご提案いただけるか、ですね(笑)。
大八木
その点は乞うご期待です。国内に自社工場を建設中なので、大量生産して、価格を下げることができるようになると思います。メイド・イン・ジャパンのクオリティと、商品をタイムリーに届けられることを目指し、日本国内に工場を作り、部品まで自社で生産する環境を整備中です。
木原
それは安心です。安定供給も大事ですから。大量生産はもちろん、大量に売れると価格も下げることができることを踏まえ、弊社でもどんどん売らせていただきたいと思います!

コイズミ照明株式会社

暮らしを満たす照明を提案する住宅照明事業、多彩な表現力で空間を演出し、安らぎや感動を生みだす照明を提案する店舗・施設照明事業の二分野で、あかり文化をプロデュース。なかでもLED照明の開発には積極的で、新しい需要を創造し、新しいものづくりに携わってきた同社の腕の見せどころである。光をどうつくり、どんな快適な光環境を提供するか。デザイン性や快適性の向上と、省エネで快適な照明文化の創造による新たなソリューションの開発に取り組み、単なる価格競争に陥らない付加価値の高い、コイズミ照明ならではのあかり文化に期待がかかる。

http://www.koizumi-lt.co.jp/

【特集】メーカー×フジワラ 対談

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